TEXT:響 公平
スズキのオフロード&スーパーモタードモデルDR-Zシリーズが、2025年に復活。2024年のエイクマで発表され、現在バイクファン、そしてバイクメディアにとっていちばん盛り上がっている新車ニュースのひとつ。
ちなみに、この「エイクマ」は、イタリアで開催されるミラノショーのこと。正式名称は「Esposizione Internazionale Ciclo Motociclo e Accessori」――って、長っ!そりゃみんな頭文字をとって「EICMA(エイクマ)」って略しますよ。ちなみに海外の人も「エイクマ」と略して読んでいるかどうかはわかりませんが(笑)。
このDR-Z400シリーズの後継として登場する DR-Z4S と DR-Z4SMですが、現在明らかになっているスペックと魅力をチェックしてみましょうか!
DR-Z4S: 本気印のガチ系オフロードバイク
林道から本格コース向けに設計された「S」。400ccという希少な存在のオフロードバイク。
- オフロード性能:大径ホイールと長行程サスペンションを備え、荒地での操作性を強化。
- 軽量フレーム:総重量154kgという軽量設計で、ライダーに負担をかけず機敏な挙動を発揮。
- カスタマイズ性:ABSの完全オフが可能で、ライダーの好みに応じた設定が可能。
DR-Z4SM: オンタイヤを履いたスーパーモタード
オンロード17インチタイヤを履いたDR-Z4SMは、アスファルトに特化したスーパーモタードマシン。
- 特化した足回り:専用セッティングの倒立サスペンションと、街乗り用のスポーツタイヤを装備。
- 俊敏なハンドリング:軽量な車体と狭いホイールベースにより、クイックなコーナリング性能を実現。
- 新型装備:最新のLED照明、ライドバイワイヤスロットルが都市部での利便性を向上。
※機能は「S」と「SM」で共通しているものもあります。
スペック比較
項目 | DR-Z4S | DR-Z4SM |
エンジン | 水冷4ストロークDOHC 単気筒 398cc | 水冷4ストロークDOHC 単気筒 398cc |
最高出力 | 38PS @ 8500rpm | 38PS @ 8500rpm |
最大トルク | 37Nm @ 6750rpm | 37Nm @ 6750rpm |
車両重量 | 154kg | 154kg |
全長×全幅×全高 | 2310×880×1230mm | 2195×885×1190mm |
シート高 | 945mm | 890mm |
燃料タンク容量 | 8.7L | 8.7L |
サスペンション | 長行程の倒立フロントフォーク | 専用チューニングの倒立フォーク |
タイヤ | オフロード専用 | スポーツマックスQ5A |
注目の技術: SIRS(スズキインテリジェントライドシステム)
両モデルには、スズキの最新技術「SIRS」が搭載されており、以下の機能を備えています:
- ライディングモード:3段階(アグレッシブなモードA、穏やかなモードB、ウェット対応のモードC)で調整可能。
- トラクションコントロール:モード1、2、グラベル設定があり、さらに完全オフも可能。
- ABS調整:後輪のABSをオフにすることで、ダートやモタード特有のドリフトを楽しむことが可能。
価格と発売情報
現時点では国内での価格や発売日については未発表ですが、欧州および北米では2025年5月にデリバリーが開始される予定。日本でのアナウンスはそろそろ?
問題なのは…やはり値段。このスペックなら日本販売価格で100万は超えるだとうという意見と、いやスズキなら70~80万円代だろうとか、いろいろな意見が出ています。GSX-8Sが1,067,000円(税込み)、SV650が803,000円と考えると、さすがに100万円越えはないんじゃないかなと予想。皆さんはいくらくらいになると予想しますか?